お庭や通路を土のままにしておくと、靴や車のタイヤに泥がついて汚れてしまいます。
さらに、雨天時ではヘドロ状になるため足元が埋まってしまったり、周辺道路にタイヤの跡をつけてしまったり最悪の状態になってしまうのです。
このようなことにならぬように、土の上をコンクリートや砂利などで被せましょう。
ただ、タイルやコンクリートは工事費用が高額になってしまいます。それは、材料や作業の手間が多くかかるからです。
そこで本記事では、比較的簡単な「砂利敷き工事」をお勧めします。
砂利を敷くことで泥汚れを防ぐことができるばかりでなく、色鮮やかな物を使用すれば美観が良くなったり、歩く際に「ジャリジャリ」と音が鳴るので防犯効果を得ることができたり、小さな水たまりをを無くすことができたりと、大変機能性に優れた工事ができます。
さらには、作業工程も比較的簡単なので、DIY(でぃーあいわい:自分自身の手で工事を行うこと)での施工をすることができます。
ただし、適切な下地作りを行わなくては、大きな水たまりができてしまったりデコボコな仕上がりになったりするので注意が必要です。
そこで、作業内容を大きく分けて3つの項にて解説していきます。これをよく読んで、正しい施工を行い機能性に優れたお庭造りを目指しましょう。
水たまりではなく「池のようにたまってしまう場合」は、砂利を敷くことでは改善されない可能性があるため「水たまりができてしまう庭の排水性を向上する外構工事の事例」をご覧ください。
もくじ
1.下地作り
まずは、下地作りからです。「芝生や砂利を敷くときの下地作りの秘訣:水勾配や土質を解説」で詳しく解説していますので、ここでは簡単に説明します。
素人の方は、下地を何もせずにそのまま砂利を敷いてしまうことがありますが、これは大きな間違いです。
上記図のように、下地を平らにすることで水たまりができてしまうのを防いだり、砂利の厚みを均一にしたりすることができるのです。デコボコになったままでは、水たまりの原因となったり材料が余分に必要となるため無駄になったりしてしまいます。
このときのポイントは以下の3つです。
- 砂利の厚みは4~5cmとする。
- 排水桝の周りや仕上りとフラットになる箇所は丁寧に均す。(深めに削った方が仕上がりがきれいになる)
- 水が溜まりやすい箇所は、削り取った土を入れて良く踏み固める。
これらを行うことで、仕上がりの良い砂利敷きを行うことができるようになります。
また、水を逃がすことのできる場所がある場合、下地の段階でそちらに向かって勾配をつけておくと完璧です。
2.防草シート敷き
次は、防草シートを敷いていきます。
隙間ができないようにカッターなどで切り、専用の固定ピンにて留めていきます。
上記写真のようなシートを敷き詰めることで、水はけばかりでなく雑草が生えてくることを防ぐことができます。つまり、長期にわたって美観を保つことができるのです。
このとき、何も敷かずに砂利を撒いてしまうと、すぐに雑草が生えてくる恐れがあります。
また、土と砂利が混ざってしまうことを防ぐ効果もあります。
つまり、機能性や美観を考えると必ず敷かなくてはいけないシートだということが分かります。
詳しくは、「雑草対策で活躍する除草シート(防草シート)の敷き方4工程」をご覧ください。より一層理解が深まることでしょう。
3.砂利敷き
最後に、防草シートの上に砂利を敷いていきます。
砂利は、4~5cm程度の厚みを保って敷くようにしましょう。
多く撒いても歩きずらくなってしまい、逆に少ないと下地が露出してしまう可能性があるからです。
さらに、細かい砂利は、散らかってしまう恐れがあるので、上記写真のようにコンクリートや踏み石よりも1~2cm下げて均すようにすると良いです
まとめ
本記事により、水はけを改善するための砂利の敷き方が分かったことと思います。
作業する際に大切なことは、砂利を敷く作業ではなく下地作りを丁寧に行うということです。地面をきれいに均せば、シート敷きや砂利を撒く工程がとても楽に行えます。
また、「防草シート」は必ず敷きましょう。
前述の通り、雑草が生えてくることを防ぐばかりでなく、砂利と土が混ざらなくなるからです。
ただし、現状の地面が大きくデコボコになっていたり、広い面積の施工を考えている際は、専門業者に依頼することをお勧めします。
経験がないのにも関わらず適当にやってしまうと、きれいに仕上がらずに終わってしまい、かえって高い買い物となってしまう例が後を絶たないからです。
そのような場合は、お近くの信用のできる外構会社(エクステリア業者)にお問い合わせをしてみましょう。きっとあなたの力になってくれるはずです。
参考までに、弊社で行った砂利敷き工事をいくつかご紹介します。