あなたのお庭にフェンスを設置する際、どのようなことを考えますか。
「おしゃれにしたい」「人が入ってこないようにしたい」など様々なことが挙げられると思います。
フェンスを設置することで、上記図のような効果に期待できるのです。
また、小さな製品であればどなたでも簡単に組み立てることができるため、ペットの脱走防止として設置したりおしゃれにアクセントとして使用したりすることもできます。
このとき、フェンスの支柱をどのようにして施工すれば良いのか分かりません。
もし、適当な作業で柱が簡単に倒れてしまったり、強風などで折れてしまったりしては折角のフェンスが台無しです。それどころか、破損等により家族や近隣の方がケガをしてしまう可能性があっては大変危険です。
このようなことにならないためにも、正しい知識と施工方法を良く理解しましょう。
フェンスの基礎は、大きく分けて下記の3つです。
- 独立基礎(DIY向け)
- ブロック基礎(中級者向け)
- コンクリート基礎(業者向け)
これらは、難易度が難しくなるほど強度が高くなっていきます。
簡易的なフェンスであれば独立基礎を用いても良いですが、道路に面している箇所などの倒れてはいけない場所ではブロックを使用した方が安心です。
本記事では、「独立基礎」と「ブロック基礎」について解説していきます。
もくじ
1.独立基礎
独立基礎とは、上記写真のような柱を埋め込むためのコンクリート製の基礎のことを言います。
これは、フェンスの支柱の設置予定の箇所に穴を掘り、据え付けて土やセメントで固めることにより設置できます。
柱1本1本を土圧(どあつ:土の圧力のこと)のみで支えるため、風の影響を受けにくいメッシュフェンスの支柱の基礎に適しています。
ブロック基礎やコンクリート基礎に比べて、柱の位置のみに施工するため、費用が非常に安く済むのが大きな利点です。
ただし、風圧を強く受ける目隠しフェンスの基礎に使用してしまうと、強風により倒れたり大きく曲がったりしてしまう可能性があり危険です。
施工に関しては、掘った穴に独立基礎を据え付けるのみなので、素人の方でも簡単に作業できます。
ただし、初めての方だと、位置や高さを計画通りに合わせることが難しいかもしれません。その際は、丁張り(ちょうはり)と呼ばれる基準線を作成するようにしましょう。
※丁張りについては、「水盛り遣り方(丁張り)の価格について:外構工事のお見積り」をご覧ください。
2.ブロック基礎
もっともポピュラーな基礎は、上記写真のようなブロック基礎です。
独立基礎に比べて、費用は割高ですが強度は高く、様々なデザインの製品があるため大変美観に優れています。
ブロック基礎は、ただ1列に積まれているのではなく、実は下記の図のような構造になっています。
作業工程は、掘った土の上に砕石(さいせき:安定した地盤を作るための砂混じりの砂利)を敷き、専用の機械で転圧します。
その上に、鉄筋を組んでブロックベースと呼ばれるコンクリート基礎を作ります。
そしてようやく、ブロックを設置していくのです。
そのため、DIYにてブロック積みを行うのは、難しいです。ただ単に、土の上にブロックを並べるだけでは強度が無く、フェンスの倒壊の恐れがあるため大変危険です。
目隠しフェンスや高さのあるフェンスを希望の際は、お近くの外構専門業者に相談するようにしましょう。
まとめ
ここまでの解説で、下記のことが分かったはずです。
- 大きなフェンスや目隠しフェンスは、ブロック基礎かコンクリート基礎を必要とする。
- ブロックやコンクリートの壁は素人では、正しい施工を行うのが難しい。
- 簡易的なフェンスやメッシュフェンスであれば、独立基礎にて柱を立てることができる。
- 独立基礎の設置は、素人の方でも施工することができる。
現地の状況にもよりますが、おおまかにはこのような判断で良いでしょう。
ただし、転落の危険がある場所であったり道路に面した箇所であったり事故につながるような部分の施工は、必ず外構専門業者(エクステリア会社)に依頼するようにしましょう。
なぜなら、「素人の方が施工したフェンスが倒壊してしまった」という話をたびたび耳にすることがあるからです。
安全・安心のために施工の計画が立った際は、専門の会社に一度相談してみましょう。
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