現在では、新築の外構工事の半数以上がウッドデッキ工事を行っています。(弊社受注状況を参考)
それほどまでに人気のあるウッドデッキについて、あなたはどれだけ知識を持っているでしょうか。
本記事では、どのような作業を行いどれぐらいの広さで相場はいくらくらいなのか、さらには悪徳業者のお見積り方法やそれらはどのような粗悪な作業をしてしまうのかをご紹介していきます。
もし、何の知識も得ずに悪徳業者や安さだけを売りにした会社へと依頼してしまった場合、メンテナンスに大変手間がかかったりお庭の調和のとれないウッドデッキを設置されてしまったりして大変危険です。
これらは、経験不足や物を売るだけの考え方、さらには作業工程を削減していることが原因と言えます。
一方、ハウスメーカーや大手ホームセンターなどの大規模な会社の場合、営業力を強みに工事を受注してマージン料を搾取して下請け会社へと仕事を依頼します。その結果、適正価格の1.2倍~2倍程度の工事価格となってしまうのです。
そうならぬよう、あなたが少しでも正しい知識や考え方を身につけることが非常に重要となってきます。
もくじ
1.どこに、なぜウッドデッキを設置したいのか
あなたがウッドデッキの設置を考えたとき、どこになぜ設置するのか、その際のメリット・デメリットを考えますか?
そこで、この項ではそれらをご紹介していきます。
一般的には、リビングからお庭までの空間づくりをすることが目的です。リビングから外の様子を伺う際や腰掛けに使用したり、さらにはカフェスペースから物干しまで用途を挙げればきりがありません。
ウッドデッキが無いことを想定すると、リビングから物干しをするのに階段が無いと不便であることは言うまでもありませんし、カフェスペースや子供を遊ばせるためには床面がきれいなスペースが欲しいことでしょう。
このとき、リビングの窓の幅以上のウッドデッキにすることは大前提ですが、腰掛けでしたら奥行3尺(約90cm)程度の製品で十分です。
しかしながら、一部屋(6畳)ほどの空間が欲しい場合は、幅2.5間(約4m50cm)奥行7尺(2m10cm)程度もの大きさの商品が必要となってきます。
子供やペットの遊ぶスペースになるようであれば、さらにオプションのフェンスなどの転落防止策の計画も立てなくてはなりません。
さらに、ウッドデッキをより大きく迫力のある物にさせたい際は、段床(だんしょう:簡易階段ではなく階段状になっているウッドデッキのこと)やステップデッキを用いると建物により高級感を持たせることができるのです。
多くの方は、このオプションを考えずにウッドデッキの金額のみを重視してしまいます。しかしながら、オプションを適切に配置することで展示場のような素敵で安全なウッドデッキを作り上げることができるのです。
このとき、安いだけのウッドデッキ会社や悪徳業者の場合、デザインや実用性を考えず物を売ることだけに注視して営業します。
前述のようなお庭全体や使用目的を良く理解した上での購入ではない限り、そのような会社への依頼はお勧めできません。
このように、お庭の利用目的や外観を意識しながらウッドデッキの設置の意味を熟考していきます。
2.ウッドデッキ設置工事
ここでは、弊社が実際に静岡県中部で行ったT様邸外構工事をもとに、施工方法を紹介していきます。
T様のお宅ではペットを飼われており、リビングからお庭までの通路の確保及び物干しスペースの設置を目的としてプランニングさせていただきました。
2-1.お問い合わせ~ご契約まで
この度、T様より新築外構工事のお問い合わせを頂きました。その中で、「ペットを安心して遊ばせれるお庭づくりをしたい」「物干しができるウッドデッキがほしい」とご相談いただきました。
そこで、T様の新築中の現地へと伺い、採寸させていただきました。
その際、住宅の図面をT様からいただきプランニングするための資料や情報をできるだけ集めます。
一般的な分譲地であれば、現地調査をしなくても「ネット見積り」にて対応することも可能ですが、T様のお宅の分譲地では境界線が曖昧で現地を実際に見なくてはプランの作成ができない状況でした。
情報を持ち帰り、早速図面を作成していきます。
上記のようなプラン図を提出させていただきました。
ウッドデッキに関しては、T様より納得していただき、ご契約という形になりました。
ここまで、弊社では無料で行っており、一切請求などは致しません。
3.ウッドデッキの施工手順と作業にかかる金額
ここでは実際に、施工手順と施工にかかる金額を説明していきます。
今回のT様宅ではすでに土間コンクリートが打設してあったため、基礎コンクリートの施工は行いませんでした。
3-1.墨付け
墨付けは、平行で水平なウッドデッキを作成するために必要な作業となります。
束柱(つかばしら:ウッドデッキを支える柱)を正確な位置に設置するのと同時に高さを合わせなければ水平なウッドデッキは作れません。
そこでまずは、ウッドデッキの位置や高さをマーキングしていきます。
これを水盛り遣り方といいます。多くの業者から提出された内訳書に記載されています。
水盛り遣り方について「水盛り遣り方(丁張り)の価格について:外構工事のお見積り」こちらに詳しく記載されていますので、ご覧下さい。
これにより、ウッドデッキの部材の場所を詳しく把握することができるのです。
御見積書では、「①水盛遣り方」と示します。
3-2.束柱切断
次に、コンクリートからウッドデッキまでの高さを計算し、数ミリから数センチ束柱を切っていきます。
このとき、慎重に作業を進めていきます。この作業により、ウッドデッキの高さはすべて決まります。
これを御見積書では、「②束柱レベル調整」と表しています。
3-3.ウッドデッキ組立
ここから、ウッドデッキを組み立てていきます。
金額面では、細かな作業内容について指示が無いのでここでは割愛させていただきます。
これを「③ウッドデッキ組立費用」と示しています。
3-4.ウッドデッキ材料費
T様のお宅で使用したウッドデッキは、上記写真の「YKKap社のリウッドデッキ200」という商品です。
【リウッド】とは、天然木に比べ、強度が強く変色が少ないため、美しい外観や質感が長続きします。また、害虫やカビなどにも強く薬品を使うメンテナンスは必要ありません。
こちらはポピュラーな商品になっており、家に合う色やデッキフェンスなどによるオプションで個性が出せるため、人気な商品になっております。
設置する広さによって異なりますが、一般的に定価の35~50%OFF程度で販売されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。ウッドデッキの設置を考えている方は、ご自宅に適したオプションを加えることで、質の良いウッドデッキになります。
ここまで読んでいただければ、ウッドデッキに関する知識が身についたはずです。
「昔設置したウッドデッキがボロボロになってきたので新しく設置したい」「ウッドデッキを設置したいが予算内に収まるのか知りたい」など小さなご相談からお見積もりまで無料で受け付けております。
ここまで読んでいただきありがとうございました。