今や一家に一台が当たり前となった自動車ですが、駐車場でお困りの方は非常に多いのではないでしょうか。
一人一台となると、4人家族で4台分の駐車スペースが必要になってしまいます。
しかしながら、一昔前の住宅ですと1~2台分の駐車場しかなく、近隣の貸し駐車場を利用しているのではないでしょうか。
せっかく購入したお車でも、「駐車場が遠い」「雨の日に荷物の積み下ろしが困る」「いつの間にか傷をつけられていた」などという困りごとがあると悲観してしまいます。
さらには、貸し駐車場は月に5,000円で10年支払うと、60万円もの高額な費用となってしまうのです。
そのようなことになる前に、お庭にスペースがある際は外構専門業者(エクステリア会社)に相談するようにしましょう。
「門があるから駐車場は作れない」「庭が50cmも高くなっているから無理」など仰る方がいますが、多くの場合スペースさえあれば駐車場を作ることができます。
そこで、ここでは実際に門からアプローチとなっていた箇所を駐車場としてリフォームした事例を金額を交えてご紹介します。
もくじ
ご相談からご契約まで
まず、お客様より「お庭に駐車場を増やしたいので、一度現地を調査してほしい」というお問い合わせをいただきました。
そのため、現地へお伺いして高さや面積・さらには障害物等の調査をさせていただきました。このとき、おおよそのご予算もお伺いさせていただきました。
一度持ち帰り、お客様が分かりやすいような図面・御見積書を作成します。
弊社では、パース図と呼ばれる実際の完成形に近い図と上から見た平面図を作成させていただきます。
上記のような図面を作成することで、どのような完成形になるのかをお客様と共有することができます。
パース図についての詳しい説明は、「外構工事やエクステリア計画に必要不可欠なパース図とは」をご覧ください。
このとき、こちらのお宅では解体する壁に、ポスト・表札がついていたため新たなポストをつけなくてはいけませんでした。
そのため、ご要望いただいていたシンプルで比較的安価なポストをご提案させていただきました。
これらパース図と御見積書を一緒に提示させていただき、お客様ご納得の上ご契約となりました。
ここまでは、完全無料で料金が発生することはありません。
工事着手
上記写真のように、ブロック塀・門扉・階段が設置されており、地面の高さは駐車場よりも20~40cmほど高くなってしまっていました。
そのため、まずは不要なブロック塀や門やタイルを壊していきます。
このとき、大きな音が発生したり粉塵が舞う可能性があったりするため、ご近所へのあいさつは欠かせません。
すべて解体が終わった後は、種類ごとに処分していきます。
解体作業は、処分費込みでおおよそ140,000円です。
ブロックの解体につきましては、「ブロック塀の解体及び撤去工事の金額・費用を解説します」も参考にしてください。
次に、駐車場が緩やかなスロープになるように、不要な土を処分します。
掘削・残土処分でおおよそ70,000円です。
残土処分につきましては、「発生残土処分・盛土費用の仕組み:GLとは?」をご覧ください。
駐車スペースとお庭部分に段差ができてしまい、土がこぼれてしまいますので化粧ブロックを積みました。
これは、目に見えない地中にブロックが倒れないにするための基礎が作成されています。さらに、階段も化粧ブロックで縁取り費用を節約させていただきました。
ブロック積み費用は、基礎費用込みでおおよそ120,000円です。
ブロックについては、「コンクリートブロックで土留め壁を作る際の3つの注意点」も併せて読んでください。
駐車スペースを平らに下地を作り、生コンクリートを流し込みました。
土間コンクリートの費用は、おおよそ150,000円です。
詳しくは、「土間コンクリートの費用や相場が分かる1㎡当たりの平米単価とは」をご覧ください。
最後に、周りをきれいに平らにして、ポストを設置して完成となります。
ここでは、三協アルミのポストを使わせていただきました。
定価48,000円のポール付きのポストを設置費用込みで約35,000円で取り付けました。
まとめ
上記写真のように、車が新たに1台停められる駐車場が完成しました。
ここで、弊社の御見積書を公開します。
以上のような、金額となっています。
もし、あなたが駐車場の工事をご検討の際は、上記写真のように、どのような作業を行いどのような金額で作業をするのかよくわかる御見積書を提示してくれる外構専門業者に依頼するようにしましょう。
専門業者に相談することで、あなたと業者が共有できる「パース図」を作成してくれるため、お互い安心できます。
さらには、ご予算に合わせてなるべく美観を損なわないプランを提案してくれることでしょう。
工事を1式〇〇万円とだけする悪徳業者には、絶対に依頼してはいけません。工事の際に、揉める原因となります。
ここまで読み進めたあなたは、駐車場の工事の金額を理解できたことでしょう。
本記事が、あなたの住まい環境のためのものとなることを願っております。