浜松市中区高丘で行った庭の土間コンクリート工事の施工事例

お庭の一部が柔らかい土の場合、靴を泥で汚してしまったり自転車や車にドロをつけてしまったりします。雨の際には、「靴の半分以上が埋まってしまう」「車のタイヤがハマって動けなくなってしまう」などという最悪のシナリオも予想できるでしょう。

このようなことにならないように、庭の通路のスペースは砂利や芝生、タイルや土間コンクリート(どまこんくりーと:地面に対して、平面的に設置したコンクリート)を設置することをお勧めします。泥汚れを解消できるばかりでなく、見栄えもなります。

中でも、コンクリートやタイルは強力な雑草対策にもなり、長期にわたり美観を保つことができます。

そこで、本記事では「浜松市中区高丘」で行った庭の土間コンクリート工事について紹介します。

もくじ

1.お問合せから工事のご依頼を受けるまで

ビジネスマン 受け答え

この度、K様より「家の庭の土部分をコンクリートにしてほしい」というお問い合わせをいただきました。

話を聞くと、冒頭で述べたような泥汚れについてのお悩みを感じていたようでした。K様の場合、建売住宅を購入したため、あらかじめ外構工事(エクステリア工事)が施工されていたのですが、住んですぐに不便をきたしました。

そこで、現地調査へと伺い施工面積や高さ、さらには作業のしやすさを調べました。これは、お見積金額を正確に提示するためです。

K様邸の場合、家が道路よりも奥まった箇所に配置されていたため、今回の施工箇所が施工しづらい位置にありました。そのため、本来一人で運べるものが二人必要であったり、大きな車が入れないので小さな車で数回に分けて資材運搬したりしなくてはならないため、従来の金額よりも割り増しとなります。

これらのことをすべて踏まえて、お見積書をK様に提示しました。

その後、工事の期日や施工方法などを打ち合わせして、正式なご依頼を受けました。

2.工事施工

着手前4

工事初日は、晴天を迎え着手します。

悪天の場合、土で回りのものを汚してしまうばかりか、質の良い施工ができなくなってしまいます。

2-1.掘削・残土処分

鋤取り1

まずは上記写真のように、コンクリートの仕上がりの高さから計算して土を削り取っていきます。このとき、高さを揃えることはもちろんのこと、埋まっている水道の配管などを傷つけないように注意しながら作業しました。                                                 土間コンの断面図

土間コンクリートは、上記図のような断面になっています。これらのことを考慮した上で、地面を掘る深さを設定します。

このとき発生する残土(ざんど:不要になった土のこと)は、処理施設へとトラックに積み込んで運搬し、処分します。

また、両側に障害物があり、重機で作業しているため傷をつけないよう慎重に作業を行いました。

残土積み込み

残土処分は上記写真のように、ショベルカーとダンプトラック(荷台を昇降させて土砂を降ろすことのできるトラック)を使用する大掛かりな作業となります。

2-2.砕石敷き・転圧

土をすべて削り取った後、その上に砕石(さいせき:石を適度な大きさに砕いたもの)を敷きます。これにより、安定した下地が出来上がります。

もし、柔らかいフワフワの土の上にそのまま生コンクリートを流した場合、コンクリートの重量を土が受け止めることができずにすぐに割れてしまうでしょう。

また、雨などにより土が水分を含んだ場合、べとべとの土になってしまい生コンを流し込んでも強度のないものとなってしまいます。

砕石転圧状況1

上記写真のように、砕石を敷いて転圧(てんあつ:専用機械等により圧力をかけて締め固めること)することによりで平らになります。それによりコンクリートの量が均等になり、重量を支えることのできる地盤が出来上がります。

また、砕石は粒が均等に調整されているので、土よりも平らに均しやすく生コンの厚みをより設計通りにすることができます。

2-3.生コンを流し込む前の作業

次に、下記写真のようにワイヤーメッシュ(生コンクリートの中に挿入する金網)を並べます。この作業を行う際、隅までしっかりと敷きます。これにより、コンクリートがひび割れにくくなり、さらには強度が増加します。

打設前状況1

また、植木周りの型枠(かたわく:生コンクリートをせき止めるための板)を設置します。

枡養生

そして、上記写真のように高さを調整した排水管の桝のフタを養生(ようじょう:汚れないようにテープやビニールなどで保護すること)します。

これにより、フタにコンクリートが付着することがなくなるばかりでなく、桝の中に土砂や生コンが入ることがなくなります。

これらの作業が終わり、ようやく生コンクリートを流し込む段取りの完了です。

2-4.生コンクリートの流し込み

いよいよ、生コンを打設(だせつ:生コンクリートを流し込むこと)します。

あらかじめ予約を入れておくと、現地までミキサー車で材料を運んできてくれます。このとき、生コンクリートの硬さや強度などを指定します。

現地では一輪車を使用して少しずつ高さを調整しながら流し込んでいきました。

また、先ほど述べたワイヤーメッシュはただ敷くのではなく流し込む際に持ち上げ、生コンクリートの中央にくるようにします。この作業を行わなければワイヤーメッシュの意味がなくなってしまい敷いていないと同じ強度になってしまいます。

生コン流し込み状況

上記写真は、打設完了時の様子のものです。

ここから、数回に分けてコンクリートの表面をきれいに仕上げていきます。

金鏝(かなこて:生コンを均すための道具)を使用して、表面のセメントを薄く伸ばしていきます。

生コン均し状況

上記写真のようになったら完成です。

コンクリート表面に現れているムラは、生コン中に含まれる塩分やアルカリ物質によるものです。これらは、時間が経つにつれて薄くなっていきます。

まとめ

樫田様邸施工前後

完成後、K様へとお引き渡しをしました。

K様からは、「こんなにも早く完成するとは思わなかった」と驚きの声をいただきました。それは、着手日の翌日に完成したためです。

弊社としても、悪天に見舞われることなく無事に施工・完成を迎えることができ、大変うれしく思います。

K様のように、お庭が土のままになっており不便を感じている方には、このようなコンクリートにすることをお勧めします。靴や車を汚すことがなくなるばかりか、雑草が生えてくることもなくなるため美観を長く保つことができるからです。

K様、このたびは工事のご依頼本当にありがとうございました。これからも、K様のお庭のサポートをさせていただきます。

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