沼津市で行った駐車場・花壇・アプローチ作成の外構工事

 

家を新築した際、外構工事を行いたいけれど予算が足りない方が大変多いです。家にお金かけすぎてしまうことが大きな原因でしょう。これが原因で、敷地の住宅以外の部分を何も手を付けずに住み始める方がいらっしゃいます。

しかしながら、必要最低限のエクステリアを行わなければ、生活に支障をきたす可能性があります。

例を挙げるなら、駐車場(土のままになっていると、雨天時にタイヤが泥だらけになってしまったり埋まってしまったりする恐れがある)やアプローチ(駐車場と同様に雨天時に靴が泥だらけになってしまったり埋まってしまったりして玄関を汚してしまう恐れがある)などがあります。

また、上記写真のように立派な新築の住宅に外構工事を施すと、さらに見栄え良いものになることは言うまでもありません。

つまり、家を建てることとエクステリア工事を行うことはイコールであり、建築の際はお庭のことも考えなければならないのです。

そこでここでは、静岡県沼津市で行ったK様邸の外構工事を例に挙げて、低コストでできる工事を紹介します。

もくじ

1.お問い合わせから工事の依頼を受けるまで

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この度、K様より「新築に伴い外構工事を行いたいのだけれど、予算が無いのでアドバイスがほしい。また、プランを考えていただきたい」というお問い合わせをいただきました。

そこで、まだ建築が始まったばかりの現地へと向かいました。

現地調査では、お庭の面積や駐車スペースの広さなどを計測し、それらをもとに図面を作成します。

K様の場合、敷地が広いため外構工事をすべて行うためには、多額の費用が掛かることが予想できました。しかしながら、K様より提示された予算では、お庭すべてに工事を施すことができません。

そこで、必要最低限のエクステリアを行うプランを作成して、K様にお見積書およびパース図(3Dで描くものであり、より完成品がイメージしやすい図面)を提出しました。

具体的には、駐車スペースにコンクリートで舗装(ほそう:地面を強くするためにコンクリートやアスファルトなどで敷き固めること)をすることと、デザイン性を持たせるために花壇や簡易的なアプローチの作成です。

コンクリート舗装のみよりも、値段が安くておしゃれなものを取り入れることにより、リーズナブルで見栄えの良いプランを作成でき、K様より正式に工事のご依頼をいただくことができました。

2.工事着手

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住宅を建築した際に、土をあらかじめ鋤取り(すきとり:土を削り取ること)しておくことを指示しておいたため、上記写真のように下地がほぼ仕上がっていました。

このため、コンクリートの厚み分の土の削り取る費用や残土(ざんど:不要になった土のこと)処分費用が発生しないので、外構工事の金額を抑えることができます。また、建築の際にエクステリアの計画がある場合、高さや位置を考慮して施工するため外構工事がスムーズに行えるため、結果として安く工事を済ませることができます。

※残土処分費用については、「発生残土処分・盛土費用の仕組み:GLとは?」をご覧ください。これは、住宅の基礎工事や外構工事のお見積書に必ず記載されている項目なので、よく読んで理解しておきましょう。

2-1.花壇の設置

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まずは、上記写真のように、花壇・目隠しのための枕木を設置します。

このとき、枕木は腐らない樹脂木(じゅしもく:本物の木ではなく樹脂でできている疑似木)を使用しました。これにより、長期にわたり美観を保つことができ、シロアリなどの被害を避けることができます。

また、強風などで倒れることのないように45cmほどコンクリートで埋め込みました。

花壇ブロックは、コストパフォーマンスに優れた物を採用しました。また、花壇スペースをなるべく広くするために上記写真のような半分に割れているブロックを使用しました。

2-2.土間コンクリートの打設準備

花壇設置後まずは、土をきれいに均します。これは、コンクリートの下地となる砕石(さいせき:石を適度な大きさに砕いたもの)を均一の厚みにするためです。

次に、砕石をコンクリートの仕上げ高さより10cm(コンクリートの厚み分)下げてきれいに敷きならしていきます。この作業を丁寧に行うことで、均一で正しい厚さの生コンクリートを流し込むことができます。

また、敷きならした砕石は、下記写真のような転圧機とよばれる建設機械にてよく締め固めていきます。

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これにより、コンクリートの重さにも耐えうる地盤が出来上がります。

次に、型枠(かたわく:生コンをせき止めるための枠)を組んでいきます。コンクリートを様々な形状にしたり、模様をつけたりするために必要な作業です。

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上記写真のように、組んでいきます。真ん中の1mくらい空いているスペースは、後にアプローチとなり左側の細い型枠の部分は目地(めじ:コンクリートのひび割れや模様をつけるために設ける隙間)となります。

あとは、ひび割れ防止・強度上昇のためのワイヤーメッシュ(鉄の棒を等間隔で編みこんだ物)を敷いて、生コンを流すための支度は完了です。

2-3.生コンクリートの流し込み

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晴天の日を狙って工場に発注をかけ、生コンを流しました。

水たまりができないように、水勾配(みずこうばい:水を流すための傾斜)をつけて生コンを流します。また、表面が凸凹にならないように専用の道具を用いてきれいに均していきました。

この際、生コンの中に含まれる水分が引いていくのと合わせてコテと呼ばれる道具できれいに撫で、ほぼ硬化したところで、上記写真のような刷毛目をつけます。これにより、タイヤが雨天・凍結時にスリップすることが防げるばかりか、老朽化して細かいヒビが入った際にも目立ちにくくなるので、長期にわたって美観を保ちやすくなります。

2-4.仕上げ作業

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アプローチ部に枕木模様の踏み石を設置し瓦チップで回りを埋めます。K様は、アプローチに関しては特に考えていなかったようなので、コストがかからないように簡素なものにしました。

また、植栽部はK様が植える場所を残し植栽しました。コンクリートの目地部にも玉竜(たまりゅう:別名龍のひげとも呼ばれる植物)を植え、見た目がさみしいコンクリートに緑を添えました。

最後に、片付け・清掃をして完成です。

まとめ

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コンクリート打設5日後、いよいよお引き渡しとなりました。5日間の期間は、コンクリートが硬化するための時間です。

お問合せ当初は、予算が厳しく工事が困難かと思われていましたが、無事にお引き渡しをすることができました。これは、K様がハウスメーカーへとお願いをして建築中に外構工事のための段取りをしてくださったおかげです。

このように、「予算が厳しいから外構工事は無理だ」と思い込んでいる方であっても、工夫することで住宅のエクステリアを行うことはできます。あきらめずに相談することが大切です。

また、エクステリア業者に相談するタイミングは、早ければ早いほうが良いです。K様のように建築中に、外構工事を考慮した作業を行えるからです。できれば、半年前くらいから外構業者にお問い合わせをして、提案を受けることが理想的です。

「まだ先の話だから業者に悪いかな」といったことをは一切考えずに、まずはお見積りを作成してもらい、予算組をしておくことがエクステリア工事を成功させる秘訣です。

K様、この度は工事のご依頼本当にありがとうございました。これからも、末永いお付き合いをよろしくお願いします。

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