あなたが新築の家を建てた際、どのような外構(エクステリア)プランを計画するでしょうか。
ウッドデッキやカーポート、さらには門柱など考えればキリがありません。
その中でも、駐車場の土間コンクリート工事は欠かせない項目の一つではないでしょうか。コンクリートは、施工してからすぐに使えるものではなく、ある程度の時間が必要になります。
実際どのくらいの時間を置けば人が歩けるようになったり、車の乗り入れが可能になるのかご存じでしょうか。
養生期間(ようじょうきかん:負荷を掛けたりせずに存知する期間の事。)を適切に保たないと、目の見えない所では内部がひび割れたり傷がついてしまう可能性があります。
コンクリートは一度でもヒビや傷が入ると修復が大変困難な性質で美観に大きく影響を及ぼしてしまうのです。
一部悪徳業者では養生期間を適正日数をより早めに伝え、工事を早く完了とします。
これは、はやくあなたへ請求をしたいからです。このような業者工事を依頼することのない様、本記事では養生期間について説明していきます。
こちらを読んでいただき少しでもあなたが優良業者に出会えるよう知識を身につけましょう。
もくじ
1.養生期間とはなぜ必要なのか?
養生期間とは、簡単に言うと土間コンクリートが人や車に乗れる硬さになるまでの期間のことを言います。
ここで注意しなくてはいけないことが「養生」であり「放置」ではないということです。
養生とは、土間コンクリートがきちんと凝固するまで保護することを言います。放置するだけでは頑丈な土間コンクリートが出来ないのです。
生コンクリートはセメントと砂や砂利と水を合わせたものが固まり、コンクリートになります。
ここで多くの人が勘違いしてしまうのが、乾燥したら固まるというわけではないのです。
実はセメントと水によって起こる化学反応によって固まるのです。(どういった化学反応が起きるのかはとても長くなるので割愛させていただきます。)
これにより、「見た感じ白くなっているから大丈夫」ではなく、きちんと土間コンクリートが化学反応によって十分な硬さになるまで待つということがとても大事になります。
養生期間を待たないと、表面上では何も問題ないように見えますが、表面に物を落としただけで傷がついてしまったり、車が乗るなど大きな力がかかることで亀裂を生んでしまう危険性があるのです。
2.人や車の出入り可能な日にちは気温状況によって変化する
土間コンクリートが本来の強度を発揮するのには、実は4週間も掛かります。ですが駐車場に4週間も車が置けないと大変困ってしまいます。
実際に、乗用車が乗れるようになるまでどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
前述にも述べましたが、乾燥してしまうと固まらなくなってしまうので、夏の猛暑や冬の乾燥している時期に土間コンクリートの施工を行うと、十分な硬さになるまで時間が掛かってしまいます。
人が乗るのであれば、夏冬関係なく平均中2日と言われています。中2日というのは、土間コンクリートを施工した日の次の日から2日空けるということです。
ですが、重たい物などを落としてしまうと、土間コンクリートに傷がついてしまうので、注意してください。
逆に、冬(最低気温が0°程度)になりますと、中5日もの期間を要します。
もちろん、コンクリートの配合等によっても硬化の期間が大きくかわってきます。
生コンクリートの配合については、「駐車場の土間コンクリート工事で適切な配合と強度とは」をご覧ください。
3.乗用車などが問題なく出し入れできるのは冬場は約1週間もかかる。
乗用車など重たいものを土間コンクリートの上に乗せれる様になるのは季節によって変化します。夏は気温が高く早く硬まる為、平均中3日と言われています。
ですが冬は気温が低いため平均中5日かかると言われております。冬に土間コンクリートの施工を行うと車などが出入りできるまで、約1週間かかってしまうのです。
新築などの駐車場を土間コンクリートする場合は、引っ越し前に施工するのか、後に施工するのか、このことを覚えておくだけで、あなたの計画も立てやすくなると思います。
ここまでの養生期間については、建築界の暗黙の了解であり、実際は試験棟を行い生コンクリートの数値を測ることができます。しかしながら、手間やお金がかかることですから通常行いません。
これらは、施工店の担当者の熟練の知識や経験でコンクリートの硬化を判断することになります。
まとめ
ここまで記事を読んでいただいたあなたには、養生期間の大切さを覚えていただいたと思います。
一部の悪徳業者では、多くの契約を取りたいため、養生期間を短くして、工事を早く完了させたりします。養生期間を覚えるだけで、そういった業者を見極めることができると思います。
駐車場を土間コンクリートに考えている方は、きちんと施工をする時期を考慮して依頼すれば、駐車場に車が止められなくて困るなどといった、ことが起きなくなります。
また、土間コンクリートにする広さなどによっても、養生期間が変化する可能性があるため、業者と打ち合わせすることが大切になります。
これらのポイントを踏まえて業者を探せばより質の高い外構工事を行うことができるのではないでしょうか。
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