富士宮市小泉アパートのエクステリア:静岡県東部の外構工事

砂利敷き後

今回は、「お客様の悩みについて」から記事を作成していこうと思います。

外構工事(エクステリア工事)を行う際、多くの方は「できるだけ安くすませたい」と考えます。

しかし、値段ばかりにこだわってしまうと、質の高い構造物を作ることは難しくなります。大幅な値引きをしてお客様を引き付けて契約を取り、その後は手抜き工事を行って利益を出すような悪徳業者に出会ってしまう可能性があるからです。

そもそも、エクステリア工事は「値引き」をしてもらうのが目的ではなく、「庭を造り上げること」がゴールです。そのため、庭のプランを考える際は、理想とする外構を完成させることを意識する必要があります。

ただし、「工事内容を見直す」ことで、工事金額を抑えることができます。実際、プランを見直すだけで、他社のお見積りよりも数十万円以上も値段が安くなることは多いです。

そこでこのページでは、富士宮市小泉S様アパートの外構工事を例に挙げて、「工事の品質を保ちつつ、工事内容の見直しのみで値段を安くする方法」を紹介します。

もくじ

施工費用を抑える方法:工事内容の見直し

S様からのお問い合わせは、「アパートを建てたメーカーのお見積りが大変高額なため、同じ内容で安くすることはできないか」という相談から始まりました。さらに詳しく工事内容を伺ってみると、「防草対策と境界をなんとかしてほしい」とのことでした。

そこで、S様に対してのメーカーのお見積り内容をみせてもらい確認してみると、コンクリートを使用したプランでした。コンクリートは材料費が高いうえに、施工する際の手間もかかるため、これが工事金額を高額にしていたのです。

しかし、工事を行う場所は車が乗るわけでもなければ重いものを乗せるところでもありません。

雑草対策が目的だったため、「この提案はオーバースペックである」と判断しました。

そこで、低価格で防草対策ができる工事内容として、「砂利敷き(じゃりしき:砂利を敷くこと)」をお勧めしました。すると、S様は「その発想はなかった。是非、現場を見てほしい」と言ってくださったので、すぐに現地へ向かいました。

現地調査

現場を確認すると、やはりコンクリートは必要なく、砂利敷きで十分であることが分かりました。そのことをS様に伝え、すぐに測量(そくりょう:現場の高さや位置を確かめる作業)を行いました。

このとき、外壁の塗り替え工事を行っていたため、職人さんの邪魔にならないように作業をすることを心掛けました。

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現地調査での確認ポイントは、土の質や構造物と周辺の高低差(地面をどのような高さで仕上げるか、土の搬入・搬出が必要であるか)、隣のお宅との境界線(隣家との境は杭や、境界プレート等、目視にてわかるようになっているか)、周りのスペース(材料の運搬車両や、材料、作業を行う場所)などを確認しました。

特に、境界線に関しては隣人とのトラブルになる可能性があるため、S様よりいただいた図面と照らし合わせながら慎重に行います。

プランとお見積書の作成

現地調査を行った後、直ちにプランの作成を行いました。このとき、2つの提案を行い、それぞれをS様に説明しながら確認してもらいました。

一つ目のプランは、防草対策に「防草シート(雑草が生えずらくなるなるシート)を敷いた上に化粧砂利(色のついたきれいな砂利)を並べる」、境界線は「今あるコンクリートの壁にフェンスを立てる」というプランでした。

必要最低限の工事内容のみを採用したため、見栄えは寂しいものの、S様のご予算内で余裕をもって施工できる内容です。ただ、現状のコンクリート壁の高さが低かったため、砂利の仕上がりが斜め勾配(傾き)になってしまうという難点がありました。

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一方、二つ目のプランでは防草対策に「防草シートと砂利」、境界線は「既存のコンクリート壁の上にブロックを一段積みあげ、その上にフェンスを立てる」という内容です。これであれば、プラン1で生じた砂利が斜め勾配になってしまう問題を解決することができます。

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さらに、砂利だけでは見栄えが寂しいため、花壇の設置も提案しました。

すると数日後、S様より「二つ目のプランでの工事をお願いします」とご連絡をいただきました。プラン1より少し値段は高かったのですが、当初メーカーから出されていたお見積り金額よりも150万円も安くなったため、大変満足していただいた上でご契約となりました。

工事着手

まずは、土を均す(ならす:平らにすること)ために土留め(どどめ:土がこぼれないように、押さえるための壁)が必要となるため、ブロック積み工事から始めました。

ブロック差筋

上記の写真は、ブロックを積むために必要な差筋(さしきん:コンクリートに穴をあけ、鉄の棒を差し込む作業)を行っているところです。差筋を行わずにブロックを積み上げてしまうと、ブロックが転倒してしまう恐れがあるからです。

この差筋という作業を終えた後、ブロック積みに取りかかります。

ブロックを積む際は、ブロックが境界線に対してまっすぐ積まれているか、さらにブロックが水平になっているかを確認しながら積んでいきます。

また、隙間なくモルタル(砂とセメントと水を適量、配合されたもの)が充墳(じゅうてん:入れ込むこと)されるように意識して作業をします。それは、ブロックの強度はモルタルと鉄筋によって作られているからです。そのため、モルタルの詰め込み作業は慎重に行います。

ブロック積み

また、ブロックの転倒防止のために施した縦方向に行った差筋の他に、横方向にも鉄筋を並べていきます。これを横筋(よこきん)と呼び、これにはブロック同士のズレを防止する役割を果たします。

この際、フェンスの柱の位置を先に決めておきます。なぜなら、横方向の鉄筋とフェンスの柱が重なってしまうためです。そのため、先にフェンスの柱と鉄筋が干渉するのを防ぎます。

横方向の鉄筋を並べ終わったら、フェンスの柱を立てていきます。

フェンスの柱を立てる時には、柱の垂直と高さ、さらには向きと柱通しの通り(直線状)を合わせていきます。

フェンス柱、花壇ブロック

また、この際並行して花壇ブロックを設置しました。この花壇ブロックは市販のもので、位置と高さを気を付ければ素人でも作成できるのでお勧めです。

工事完成

最後に、土を平らにならした後に防草シート(日光を遮り雑草を生えにくくするためのシート)を敷き詰め、砂利をまけば完成です。砂利敷き後

今回のS様アパート外構工事では、市販の材料を所々に使いました。それは大変安価で、工事金額の減額に有効手段であったためです。

ただ、中には「市販の材料では品質に問題があるのでは?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、そのような心配はいりません。われわれプロの知識や技術があれば、市販のものであってもきちんとした構造物を造り上げることができます。

もし、S様のように工事金額が高くて悩んでいる場合、プランの見直しを検討してみることをお勧めします。それだけでも、数十万円以上の工事費用を削減できる可能性があります。

今回工事を行ったS様からは、「この度、MKプランニングさんにご談してよかった」という貴重なお言葉をいただきました。それは、メーカーのお見積り金額よりも150万円以上安くなった上に、S様から提示された予算とほぼ同額の工事金額で、当初の構想以上の工事ができたからです。

エクステリア工事の工事費用は業者によって異なります。もし、金額に不満がある場合、弊社に一度相談してみてください。お力になれることがあれば、全力でサポートさせていただきます。

S様、この度はご契約本当にありがとうございました。これから先もパートナートして、良いお付き合いができるように最善を尽くしていきます。

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