お庭造りを考える際に、プライバシーの確保は欠かせない条件の一つです。
例を挙げると、道路からリビングが覗けないように目隠しフェンスを設置したり、玄関ドアから宅内が見えないように植栽を配置したりする必要があります。
このとき、どのような資材を用いて目隠しすることが望ましいのでしょうか。
大きく分けて「壁やフェンスなどの資材を設置する」、「生垣や植栽を配置して目隠しをする」この2つの方法があります。
まずは、壁やフェンスなどの資材を配置した際のメリット・デメリットを紹介します。
フェンス等を設置することで上記のような、内容が挙げられます。
一方、植栽での目隠しの場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
このような事が考えられます。
本記事でご紹介させていただくお客様は、生垣で目隠しをしていたものをフェンスへと変更した施工例になります。
剪定での日々の苦労や虫が集まってきてしまうお悩みをフェンスにすることにより解消することができました。
それでは、工事の方を紹介していきます。
もくじ
1.お問い合わせからご契約まで
この度、お客様より「家の生垣をフェンスに変えたい」とのお問い合わせを頂きました。
早速、現地へと伺わせていただき現場の調査をさせていただきました。
道路沿いの高台で、石積みの上に生垣があるような状況でした。
また、長さも26mもあり素人の方で剪定し続けるのにはかなりの体力が必要になってきますし、高台のため大変危険です。
さらに、虫の生育の温床にもなっていてフリーメンテンスの壁を望んでいらっしゃいました。
上記のような図面を提出させていただきました。
これは、石積みの上にコンクリート壁(基礎)を設置して、目隠しフェンスを取り付ける内容となっています。
プラン・金額とも納得していただけまして、ご契約となりました。
2.工事内容紹介
いよいよ、工事着手となります。
上記写真のように、道路沿いに生垣が生い茂っていました。
また、石積みの間からもツツジが顔を出していました。この状況では、お手入れに想像以上の労力が掛かっていることが考えられます。
まずは、生垣をすべて伐根(ばっこん:木の根を抜くこと)していきました。
上記写真は、伐採を完了した際の写真です。
クレーン車で、一本ずつ生垣を抜いていきました。
雨水の配管やガス管・さらには水道管などと根が干渉している恐れがあるため、慎重に作業していきます。
すべての生垣を撤去し終わり、次の作業へと進めていきました。
石垣の上に、鉄筋と型枠を組み立てていきます。
鉄筋は、壁が割れない・倒れないようにするためにコンクリートの中の骨の役割をしてくれます。
もし、鉄筋を入れずにコンクリート壁を作成してしまうと、数年でヒビだらけになってしまい最悪の場合完全に割れてしまう危険性があります。
型枠は、生コンクリートを流し込むための型となります。そのため、まっすぐになるよう丁寧に組み立てました。
そして、いよいよ生コンクリートを流し込んでいきます。
流し込むためには、上記写真のようにミキサー車の他に生コンクリートを圧送するためのポンプ車が必要になります。
生コンクリートを充填していき、表面をきれいに仕上げて型枠を外すまでしばらくの間は養生となります。
上記写真は、型枠を外した際の風景です。
生コンクリートがきれいに入りきらない隙間や型枠を組み立てるための金具部をセメントできれいに埋めていきます。
また、内側は新しく砂利を入れさせていただきました。
最後に、フェンスを組み立てて完了です。
生垣から、大きくイメージが変わりました。
フリーメンテナンスの目隠し壁へと変えることができました。
設置させていただいたフェンスは、上記写真のLIXILのフェンスAB TS1型 T-12サイズの物になります。
まとめ
この度の工事では、長くて高い場所にある生垣をフリーメンテナンスの壁へと変更する工事を行いました。
生垣は、見た目は良いですが、メンテンナンスが大変で近隣や周辺へと落ち葉や虫等の迷惑を掛ける恐れがあります。
常にきれいにしておくには、多大な労力若しくは多額のメンテナンス料が発生してしまいます。
そこで、フリーメンテンスのフェンスへと変えることでお客様のご不安を解消することができました。
フェンスの種類も様々ありますので、見た目や性能を考慮することで何通りものデザインを選ぶことができます。
あなたも生垣や植栽でお困りの際は、お近くの外構工事専門店(エクステリア専門業者)へと一度相談してみてください。
この度は、弊社へと工事のご依頼を頂きまして本当にありがとうございました。
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