この度、M様より「犬が家から出てしまうのでなんとかしてほしい」とご相談がありました。
ただ、M様のお宅の状況がよく分からないので、電話にてヒアリングを行いました。すると、M様のお宅には門扉がないために犬が出て行ってしまうことが分かりました。そのため、門扉の新設工事の提案をしました。
しかし、単に門扉と言っても様々な種類のものがあります。例えば、アルミ製のものや鋳物(いもの:金属)で出来た商品、木製などそのレパートリーは様々です。さらに、片開きや両開き、引き戸などドアの開け方までたくさんのものがあります。
ただ、種類が多すぎるため「どれを選べば良いか分からない」という方は多いです。そのため、一般的には弊社が「建物の外観」「予算」「お庭の雰囲気」から何種類か選び、その中からお客様に選んでもらいます。もちろん、お客様からのご要望の物があればそちらを採用させていただきます。
その旨をM様に伝えたところ、「門扉をホームセンターやインターネットなどで楽しみながら探したい」「私たちで門扉を購入するので設置工事のみの依頼をしたい」と言われました。
そのため、今回はM様が購入した門扉を活用して、当初の悩みであった「犬が家から出ないようにすること」を意識しつつ設置をしました。
もくじ
お問い合わせからご契約まで
まずは、M様が購入する門扉のサイズを決めるために、現場へと向かい計測をしました。このとき、いきなり門扉の種類を選んでもらうわけではありません。まずは、門扉を設置する位置を打合せします。
それは、門扉の柱を埋め込む場所により、扉の大きさが変わってくるからです。これを行わなければ、M様がお気に入りの門扉を選んだとしても、設置できない可能性があります。そのため、門扉を設置する位置を先行して打合せをしました。
このとき、M様の要望通り、愛犬が敷地外に出てしまわぬように、できるだけ大きな隙間ができない位置を設定しました。
次に、扉の高さを計測するためにメジャーを当てながら、M様に門扉設置のイメージをしてもらいながら話をしました。このとき、犬が出れない高さでありながらも、周りのフェンスとのバランスを考えながら計測しました。
M様との打合せの結果、幅と高さを計測し現地調査は無事終了しました。
現地調査後、M様には「物により寸法にバラつきがあるので、購入前に検討している商品を教えてください」とお願いしておきました。前述の通り、M様がお気に入りの門扉を選んだとしても、設置できない可能性があるからです。
そして、2日後にお見積書が完成したのですぐに提出しにM様のご自宅を訪問させていただきました。金額と提案に満足をしていただくことができたので、M様より快いお返事をいただきご契約となりました。
工事着手
後日M様より、「設置したい門扉が決まった」という連絡を受けたので、すぐに発注をかけていただきました。ご購入のご連絡をいただき門扉の種類が決まりました。
注文の際に納品日が決まっていたので、それと同時に工事着手日も決定しました。
工事着手日、まずはM様の購入した商品の梱包を開け、説明書及び寸法を確認しました。商品により金物の取り付け方や、柱間の寸法が微妙に違うためです。これを怠ると、柱の向きを間違えてしまったり打合せ通りの設置ができなかったりします。
次にに、柱を立てる位置にマーキング(しるしを付けること)をしました。その際、M様の要望通りの位置になるように慎重に行いました。
柱を立てる位置が確定した後に、マーキングした通りにコア抜きをします。
コア抜きというのは、「コアドリル」という特殊なドリルを使用し、コンクリートに筒状の穴を開ける作業のことです。
また、コア抜きの際に鉄筋と絡んで取りきれなかったコンクリートを、ハンマードリル(上記写真の青い工具)にてきれいに取り除きます。それは、柱を埋め込む際に邪魔にならないようにするためです。コア抜き作業の終了の後、柱を埋め込んでいきます。
このとき、設計図通りの位置と向き、高さになるようにモルタル(もるたる:セメントと砂、水を適量混ぜ合わせた物)を用い設置します。また、柱が動かないように固定します。
後日、モルタルが完全に硬化したのを確認して、扉を取り付けます。
その際、完成図通りに仕上がるように、説明書通りに組み込みます。また、柱や扉に傷がつかないように細心の注意を払い作業しました。
最後に、扉のストッパーを降ろすための金物を埋め込み、微調整を行い完成です。
完成・引き渡し細かい箇所までチェックが終わった後は、M様に引き渡しです。
その際、犬が出ないように通常よりも扉を低く取り付けたことや扉の使用方法、さらにはそれの調整方法を説明しました。これにより、この先使用していく上で必要な知識をM様に知っていただき、素人でもメンテナンスできるようになります。
弊社(MKプランニング)ではM様のように、たとえお客様が用意した材料であっても責任を持って施工させていただきます。それは、お客様が心から納得できる工事ができるように、最善を尽くしたいと考えているからです。そのため、通販などで見つけた商品であっても、喜んで設置のお手伝いをさせていただきます。
M様、この度は工事の依頼ありがとうございました。これからも、末永くお付き合いができるように、全力でサポートさせていただきます。