弊社にお問い合わせくださる方の多くは、「新築の工事中に追加工事が多く発生してしまい外構工事の予算が無くなった」「新築時にエクステリア工事の予算が無くてできなかった」と言われます。
家を建てても、なかなか計画通りにいかないのが現実です。
しかしながら、外構工事は機能面や安全面を考えると、外すことのできない工事です。もし、「敷地内に落下の危険があるにも関わらず、フェンス工事を行っていない」場合、人や物が落ちてしまう可能性があります。
あるいは、「雨の日に、土のままの地面の上を車が入ったり、人が歩いたりするとき」家や道路、靴、さらには家の中まで汚してしまいます。また、近隣の人がこれを見た時、どのように感じるでしょうか。
これらのリスクを考えると、お金が無いとはいえ、最低限のエクステリア工事は済ませておきたいところです。
それでは、予算が無くなってしまった際、どのようにして工事費用を削減すればよいのでしょうか。
弊社(MKプランニング)では、「ハーフDIY」を提案します。※DIY(でぃーあいわい:自分自身の手で工事を行うこと)
「ハーフDIY」とは、外構専門業者とあなたで施工をするということです。
これにより、デザイン性や品質を保ったまま、エクステリアの施工費用を大幅に抑えることができます。
このページでは、外構工事にDIYを取り入れることで施工費用が安くなる理由を3つに分けて説明します。さりに、エクステリア工事の減額方法についても、解説します。
もくじ
1.材料費を安くすることができる
外構工事を行う際、さまざまな材料が使われます。実は、工事費用はこの「材料費」に大きく左右されます。
材料費を安くすることで、大幅にお見積り金額を減額することができます。
そこで、「施主支給(せしゅしきゅう)」にて材料を仕入れて、施工を専門業者に行ってもらうというスタイルにしてもらう方法をお勧めします。施主支給とは文字通り、あなたが工事に使用する資材を用意して、実際の作業をプロに依頼することを指します。
今では、ネット通販やホームセンターなどで低価格な製品も販売されているため、それらをエクステリア業者に設置してもらうイメージです。
ただ、インターネットや雑誌等では現物を見ることができないため、どのような質感であるのか知ることができません。
このとき、外構専門業者に相談できれば安心です。製品の材質やサイズを伝えることにより、それが適しているかを判断してもらえるからです。
また、あなたが材料を用意するのはすべてではなく、一部だけでも構いません。これだけでも、工事金額の多くを占める「材料費」を削減することができます。
ただし、やみくもに安い物を使用してしまうと、品質が著しく悪かったりデザイン性に乏しいものになったりしてしまうので注意が必要です。
また、中には「施工費用込」などの商品がありますが、これは非常に危険です。商品の値段が安いのは良いとしても、正しい施工をするためには最低限の費用が掛かります。これは、職人の人件費です。
これを削って安さを実現しているということは、販売することのみにフォーカスしていることとイコールであるため、圧倒的に低品質な施工をされてしまう可能性があります。
電化製品のように、どこで買ってもまったく同じものであれば問題ありませんが、外構工事の場合、安かろう悪かろうが顕著に出てしまいます。そのため、安さのみの追求はやめましょう。
これが、外構工事の金額を安くできる一つの理由です。
2.人件費(工賃)を安くすることができる
DIYにて作業を行うと、人件費(工賃)を削減することができます。
人件費は、単純に人のお給料を支払うことなので、それ相応の金額がかかってきます。業者に依頼した場合、あなたのお宅に訪れた職人さんのお給料を支払うこととイコールです。
たとえば、ハウスメーカーや工務店、さらにはホームセンターなどでは、一件の工事に関わる人数が多いため、工事金額がとても高くなりがちです。営業、監督さらには設計を担当する方々に、あなたがお給料を支払うことになるからです。
そこで、あなたがDIYとして工事に参加するだけで、人件費を抑えることができます。
例を挙げると、簡単なフェンスの組み立て作業や小スペースのみの芝張りなどです。
ただし、素人ではできない工事もあるため、これに関しては業者に要相談です。
例えば、門扉の設置工事やカーポートの設置、さらには高さのあるブロック積みなどです。
このようなことから、あなたが軽作業のみでもDIYにて施工すると大きく工事金額を減額ができることが分かるはずです。
また、これらの説明で工事金額を占める人件費の大きさも理解できたのではないでしょうか。
3.運搬費・経費を安くすることができる
エクステリア工事を行う際は、材料費や人件費はもちろんのこと、その他の経費がかかります。
ここでは、運搬費や諸経費を削減する方法に焦点を当てて解説していきます。
3-1.運搬にかかる経費
工事には、資材を運搬するための車両であったり、土を掘るための重機であったり様々な機械が使われます。
重機を使う場合、もちろん燃料も使用しますし、これらを運搬するには、大きなトラックの手配が必要な場合もあります。
当然のことながら、これらの経費はお客様からお金をいただくことになります。そのため、「重機代」や「資機材運搬費」「重機回送費」などの料金が発生してきます。
もし、お知り合いの方に、トラックに載っている方がいる際は、減額できる可能性があるため相談してみると良いです。
3-2.残土処分にかかる経費
一方、外構工事で構造物を作るとき、必ず土を掘ります。このとき発生する土を「発生残土(はっせいざんど)」と呼びます。
実は、これの処分費用が高く、場合によっては数十万円してしまうこともあります。もし、あなたの空き地やお知り合いの敷地で土を入れることのできる場所があれば、そちらに運んでもらうようにしましょう。
これらのことも、あなたが行うことなので、弊社ではDIYという認識をしています。
3-3.その他の経費
外構工事の見積書の中には、「仮設養生費(かせつようじょうひ:周囲の物を傷や汚れから防ぐために保護するための費用)」や「水盛遣方(みずもりやりかた:構造物の位置や高さを示すもの)」などの難しい項目がありますが、こちらは素人が行うと仕上がりに影響してくるため、DIYで行うのは難しいです。そのため、業者に任せましょう。
※水盛遣方(みずもりやりかた)を説明しているページ「水盛り遣り方(丁張り)に価格について:外構工事のお見積り」
4.DIYを行う際の注意点
DIYを行う際、安易な考えや知識では、良いものが作れません。
「見た目が良い」のはもちろんのこと、最低限の品質を保つことができなければ、見るも無残な見栄えになったり、すぐに壊れたりしてしまいます。これでは、本末転倒です。
このようなリスクを防ぐために、外構専門業者へ相談するのは必須であると考えます。そうすることで、下記のような「DIYでのデメリット」を避けることができます。それぞれ、青字がメリットであり、赤字がデメリットです。
外構工事でDIYを取り入れる際は、メリット・デメリットを踏まえて、作業するようにしましょう。そうすることで、施工費用を削減しつつ、あなたの納得のいくエクステリア工事ができます。
安心で安全さらには、高品質なお庭づくりを目指しましょう。
まとめ
ここまで読み進めていただけたあなたには、エクステリア工事にDIYを取り入れることで施工費用を大幅に削減できる理由を理解していただけたのではないでしょうか。
外構工事を行う際は、「工事費用が高いから」という理由であきらめたり値引きを求めたりするのではなく、あなたが少し手伝うだけで、数万~数十万円以上も金額を安くすることができます。
また、プロが監修してくれることで、見栄えや品質を保ったまま完成することができるのも大きな魅力です。砂利を敷いたり、ブロックを積んだりするだけの小さい工事であっても、一度、近くのエクステリア業者に相談してみるようにしましょう。低価格にて、高品質なお庭を造り上げることができるはずです。